YAMAHA MT-25こと、愛車の『むっちゃん』に乗っています。(わたくし、好きなものには名前を付けて話しかける習性があります。悪しからず)
むっちゃんに乗せてもらって5年。大事に大事に乗ってきました。
快適な乗り心地で毎年の恒例行事、長距離ツーリングでも一緒に色々なところにいきました。
大事な相棒です。
そんな大事なむっちゃんを・・・
やっちまいました。
その日は梅雨明けの気持ちのいい天気。バイクシーズン到来で数か月ぶりにひとりで近場ツーリングに行きました。
天気は良いし夏をほどよく感じる熱さ!
ヘルメット内に付けたスピーカーからは心地よい音楽、気分は最高でした。
目的の無いツーリングも寂しいので、カブトムシがいそうなスポットの下見を兼ねて30分程度のツーリングを予定していました。
風が気持ちいいーー
最高の気分でした。
が、
はぁ~。
やっちゃいました・・・
バイクの立ちゴケした理由
気持ちよく走っていたら、右側に木のトンネルになっている綺麗な道が見えました。
通ったことない道だったので行ってみたくなり、脇道にそれてUターンしようとしたわけです。
写真ではわかりにくいですが、ちょっと手前に下る坂道です。後方から車が来ないことを確認して余裕をもって大きくUターンしようとしたところ、久々の運転でハンドルがどこまで曲がるのか勘違いしてしまったのです。
言いわけですが自転車に乗る機会が多かったので自転車感覚でハンドルを切ったところ、ガッとハンドルがぶつかり、これ以上曲がらない限界まで切ってしまいました。
え?
とびっくりしてブレーキをかけたその瞬間。(これがいけなかったんだろうなぁ)
右側に倒れそうになったので右足で踏ん張ろうとしましたが、むっちゃん(バイクMT-25)は170kgあるし、倒れた側が下り坂であっさり右足は弾かれてしまったわけです。
もう、一瞬の出来事です。
パニックです。
夢か何かかと思い、倒れたまま空を見上げました。
10秒くらいたってようやく受け入れました。
道路の真ん中に倒れてたらあぶないし、前の道は車通り多くて恥ずかしいし。
腕は痛いし(:_;)
バイクをおこそうとするもできない・・・
よし!まずはバイクを起こさなきゃです。
脇道で車はほとんど通らないとはいえ道路を塞いでいてはいけません。
よし!やるか!!
おりゃ!
どぅぉおおおりゃ!!
くそがぁぁぁああああ!!!
無理でした・・・
筋肉落ちた?
なんで?
過去に友人が立ちゴケしたイントルーダークラシック(275kg)は二人でスッと起こせたのに・・・
え!?やばっ!ひとりで来てるし、ん?どうするの?
パニックです。
結局、何度か挑戦したけどダメでした。
理由はこうです。
イメージとしてはこんな状態でした。
170kgのバイクを坂に逆らって立たせなきゃいけないわけです。
無理でした。
絶望しました。
むっちゃんを倒したまま回転させる?
傷つけちゃうからダメです。
じゃぁどうする?
どうすればいいの?困り果てました。。。
立ちごけしたバイクの起こし方
なすすべなく無力さを感じていると、通りがかりのライダーが声を掛けてくれました。
もう泣きそうでした(>_<)
起こすのを手伝ってもらうと、スッと起こせました。
ほとんど力を入れることも無く起こせました。
起こす方向(力を入れる方向)を間違えていたのです。
後々YouTubeで見ると、上方向に手で起こすのではなく、足の力を使って前に押し出す様に斜め上方向が正しいやり方でした。
コツがあるようです。やり方をしらないと状況によっては起こすことができません。
この動画で起こし方を教えてくれています。
バイクで立ちゴケしたときは勇気を出して声をかけよう!
まずはいざというときのために起こし方を勉強しておくこと。
そして、それでも起こせないときは無理せずに人を探して手伝ってもらう様にしましょう。
無理に起こそうとするとバイクが傷つくし、なにより自分が怪我をする可能性があります。
一人で無理をせず『助けてください』と恥ずかしがらずに言いましょう!
みんな優しく力を貸してくれるはずです。
今回自分は立ちコケして5分足らずで2人も声を掛けてくださいました。
車で通り過ぎた人がわざわざUターンしてきて声を掛けてくださいました。ぱっと見、怖そうな人でしたが、優しく声を掛けてくださいました。もう心の中では泣いてました(/_;)
助けてくれたお二人ありがとうございました。
このご恩は忘れませんm(__)m
このお二人とお会いする機会はきっと叶わないと思うので、困っているライダーさんがいたら代わりにお手伝いすることをここに誓います。
この恩は困っている他の人に返そうと思います。
助け合いの輪を広げよう!
むっちゃんにはタンクをさすりながら沢山謝りました。『傷付けてごめん』と。
むっちゃんへの罪悪感と、あたたかい 人の優しさを知った立ちゴケ体験となりました。